Treatment
当院では、一般的な抗生物質やステロイド剤を使う西洋医学的な治療はもちろん、ホメオパシー・ホモトキシコロジーや鍼灸などのホリスティック医療(代替医療)と言われる様々な治療を組み合わせています。
いずれの治療法も、唯一絶対的な治療ではなく、得意、不得意があります。組み合わせることでそれらの弱いところを補えます。
鍼やお灸だけをすれば、ガンが治るとか、椎間板ヘルニアで歩けない子が歩けるようになると言うことはありません。
状態によっては、手術もステロイドも必要です。不明な点は、直接当院にお尋ね下さい 。
Western medicine / modern medicine
血液検査やレントゲン検査の結果から抗生剤、ステロイド、ビタミン剤の薬剤を症状に合わせて使います。
熱が出れば熱を下げる、痛みがあれば痛みを感じなくすると言うような治療になります。
つまり症状を抑え込むことを基本としています。また、腫瘍の摘出手術や骨折の治療も西洋医学の進歩により可能となりました。目に見えない体の中を、数字や写真にして評価していますので、病気を客観的に捉え比較することが得意です。ただし、数字や写真の変化がなければ病気と見なされないこともあります。検査技術の進歩に伴って病気の種類も増えることもあります。
Homotoxicology
ドイツを中心に世界中に広がっている代替医療で、ホメオパシーを利用した治療法になります。
ホモトキシコロジーは、ハンス-エインリッヒ・レクヴェク博士が開発した理論で、病気は、細胞内を埋め尽くす毒性物質(ホモトキシン)に対して身体がとる防衛反応であると捉えます。
その毒素は、体が健康なうちは、血液やリンパを通して排泄器官(肝臓、腎臓、腸管など)に よって体外に押し出されますが、この排泄機能が環境から生じるストレスや体の老化などに伴って衰えてくると、毒素が体の組織に滞って蓄積されてくると考えます。
その組織に停滞した毒素が、さらに慢性化すると、私たちの生命活動の中心である細胞を侵し、アレルギーなどの慢性病が発症する理論です。
この毒素をホメオパシーのレメディを使って体から排出することにより、病気の治療から自覚症状の緩和までをこなしていくのです。病気の種類と重症度(深さ)は、身体に本来備わる解毒能力と相関して、毒素を受けた期間とその程度によって決定されます。
また、ホモトキシコロジーで使う抗ホモトキシン薬剤(ホモトキシンに対する薬・レメディ)は、患者間の体質・素質的な違いに関わらず、特定の適応症に対して処方することができます。
当院で使用している抗ホモトキシン製剤は、ドイツ、イタリア、アメリカ、ベルギー、ロシア、南アフリカ等、様々な国の大学機関、研究所で多数の基礎研究及び臨床研究が行なわれ、有効性が科学的に実証されています。現代医療の化学薬剤と同様に効果的かつ副作用の少ない治療薬として、各国政府の医薬品登録を得て保険の適用を受けています。
このようにホモトキシコロジーは、EBM (Evidence-Based Medicine)という観点から見ても、現在広く科学的に認知された治療法の一つとして認められています。
ホモトキシコロジーで治療していくと、違う症状が出てくることもあります。また、悪くなった時と逆の順番で変化が出ることもあります。例えば、寒気がして鼻水が出てから熱が出た時に、適切なレメディを使うと熱が下がったらまた鼻水が出てきたり、下痢を治療したら、皮膚に湿疹が出たりすることもあります。通常、このような変化は病気が深いところから浅いところに変化しているものです。従ってそれぞれの症状・状態に合わせて治療も変えていきます。
Chinese medicine
中国を中心として、紀元前2000年より発達した継承医学の治療法。体は気・血・津液の3要素から成り立ち、経絡という体表と内臓をつなぐ道を通って全身に広がります。その経絡上には、ツボという反応点が多数あります。
ですので、ツボを刺激すれば経絡上の他のツボや離れた部分も刺激できますし、身体に異常があればツボに変化が現れます。
足が痛いと言っても、足に鍼やお灸をするとは限りません。 頭やしっぽに鍼を打って治すこともあります。また、陰と陽・寒と熱・湿と乾・正気と邪気のように相対するものが互いにバランスを取り合っています。
病は気・血・津液の乱れや、陰陽のアンバランスなどから至ると考えられています。
ですから、中医学では体のバランスを重要視しますので、バランスが崩れ病気になる前の“未病”の状態をつかみ、病気になることを防ぐことも可能と言われています。
そしてその治療は、気血津液や、陰陽の乱れ・アンバランスを整えることが基本となっていて、何かが足りなければ補い、有り余っていれば取り除くのです。
ただし、同じ症状でも原因が全く違ったり、原因が同じでも症状が違うことがあるので、それぞれの治療がひとつひとつ違ってきます。
一番古い医学書は、紀元前200年から西暦200年頃までに書き集められた「黄帝内径」と言われています。主に鍼・灸・按摩などについて書かれています。
漢方薬は「神農本草経」を基本としています。日本最古の医学書は、「医心方」と言われ、西暦1000年頃に、当時の中国医学書を抜粋して編集したものであり、日本独自のものは、江戸時代に書かれました。
Ozone therapy
オゾンというと 悪い イメージを持たれる方も多いかと思いますが、現在その強い力を利用した水の消毒・殺菌処理を初め、食品の洗浄、脱色、脱臭、医療などの分野に広く使われています。
その作用の主体は強い酸化力であり、それにより有機物の酸化・分解・低分子化などの直接作用により脱色や、脱臭効果を現します。
細菌やウイルスなどの微生物に対しては、直接作用して酸化・分解して消毒・殺菌効果を発揮します。
医療の分野では、毒性を示さない低い濃度で有効な作用を示すことが解っています。
細胞は刺激を受けるとその刺激に対して適応するように反応し、抗酸化酵素などを作って刺激を和らげたり、強すぎる刺激には炎症を引き起こして病気に進むこともあります。現在、多くの病気は酸化刺激(活性酸素)が大きく関係していると思われています。オゾンは緩やかな酸化により抗酸化酵素を合成してこの酸化刺激を低減していると考えられています。
酸化ストレスを受けやすい臓器は、心臓・腎臓・肝臓・脾臓・中枢神経や他の神経・腸管・副腎・骨髄・肺・甲状腺など、ほとんどの臓器が挙げられており、これらの臓器がオゾン療法の標的になっています。
当院でも導入しているオゾン療法は、このオゾンガスを使った治療法で、大量自家血療法、腹腔内注射療法、直腸注入法、少量自家血療法、皮下注射、オゾン水やオゾン化オリーブ油を使った治療を行っています。
オゾン療法の全身的な効果は細胞代謝の賦活化作用であり、治療に使われたオゾンは体の成分と反応して直ちに無くなります。代表的な反応は、赤血球を刺激して肺で受け取った酸素を体中に運びやすくしたり、血小板に働きかけて血栓を防ぎ、炎症を引き起こすプロスタグランジンの生成を抑えることで鎮痛消炎を、免疫細胞に働きかけて免疫機能を向上させ、インターフェロンやサイトカインなどの抗がん物質を誘導することで抗がん剤の使用量を減らしQOLの向上を期待できます。
オゾン療法がよく行われているヨーロッパ、特にドイツでは動脈循環不全、皮膚潰瘍、皮膚病、直腸炎、大腸炎、感染症、ウイルス性疾患、がんへの補助療法、リウマチ、関節炎、口内炎、歯周炎などが適応症とされています。
実際には、オゾン水を利用して外耳炎の耳道内や怪我をした部分の洗浄したり、オゾンガスを浣腸のように大腸内に注入して体調を維持し、怪我の治りを後押しするようオゾン化オリーブオイルを塗ったりして利用しています。
一方、副作用としてはほとんど知られていませんが、甲状腺機能亢進症や一部の代謝病では禁忌とされています。
すべてのワンちゃんネコちゃんに利用するわけではありませんが、使っている子はある程度の変化があるように思います。
ご興味のある方は一度お問い合わせ下さい。
Flower remedy
エドワード・バッチ博士が開発した癒しのシステムです。
バッチ博士が患者の治療に取り組むうちに、患者の性格や精神状態が、病気の治癒に大きな影響を及ぼしていると言う事実に気付きました。
そして、病気を根本的に治療するため、また根本的な病気予防を行うためには、『健康な精神』が不可欠であるとの確信を得ました。
研究の結果、花の持つエネルギーが心と体のゆがみを整え、穏やかにバランスを戻してくれる事を発見しました。病気の症状に直接に対応するものではなく、精神や感情そのものに作用するものとして体系化されています。「病は気から」というように、心の状態が改善していくと自然治癒力により心身ともに健康になっていきます。
匂いを嗅いだり花を見たりするだけで、心が安まることはありませんか?花にはいろいろな不思議な力があり、恐怖心や、過去のトラウマ、体の疲れを和らげることができます。
バッチフラワーレメディは全く副作用の心配がありません。習慣性や依存性もありません。そして、他の治療法やサプリメントなどと併用ができます。
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